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古地図で歩くソウル

■2017/07/31 古地図で歩くソウル
テレビで人気のある旅番組。
NHKの「ブラタモリ」は、タモリさんがぶらぶらしながら、街に残されたヒントをたよりに、その土地の歴史や人々の暮らしに迫る番組で、現在はレギュラー枠になりました。
 
その中にたびたび出てくるのが古地図。
神田神保町の古書店街に行くと、江戸の古地図をじっと見つめている人によく出会うのですが、私もちょっとほしくなってきました。
 
古地図を片手に街歩き。
これって、韓国でもできないかな。
 
そう思って友人に尋ねると「ソウルは日本に壊されたから、古地図を頼りに街なんて歩けないわよ」「そもそも韓国人はすべて新しく作り直すのが好きだしね。日本みたいに古地図を持ってぶらぶらなんて」とのこと。
 
たしかに15年ほど前の旅行ガイドと現在を比べてみると、鐘路も東大門もなかなかの変貌ぶり。どの駅で降りても、なんとなく同じようでちょっとさみしい。
それでも、現地を歩きながら歴史の足跡を見つけることはできないかと古地図を見てみることにしました。
 
半島で作られた地図として現存するのは、朝鮮王朝時代(1392~1897)のものだそう。
支配領域の情報収集のため、かなりの精力を費やし作成されました。
初期のものは、今見ると地図というよりは芸術的なデザイン。何を中心に伝えたいかが全面に押し出されています。
人の住んでいるところは少し広めに描かれていたり、高さ数百メートルの山は記載があるのに、金剛山、漢拏山がなかったり、漢川、錦江、洛東江という大きな河川が省かれていたり、当時の地理認識と現代との違いを感じることができます。
 
街歩きに活用できるのは、近代に入ってからのものです。
測量の技術も時代的にあがってきており、かなり詳細な街並みが描かれています。
たとえば、京城日報発行の地図を見てみると、明洞の場所には「明治町」、鐘路は「本町」と日本式の名称がつけられ、ソウル駅の引き込み線も明瞭。この地図は、朝鮮総督府が行政区域を再編した1914年(大正3年)のもので、街の名前が歴史をも伝えてくれます。
 
その翌年に作られた昌徳宮全図には、博物館、動物園が併設されているのがわかります。
世界遺産である昌徳宮。人々はどのように見て感じていたのでしょうか。
 
文在寅大統領に代わり、大統領府である青瓦台の庭も市民に開放されることになったと聞きます。もしかすると私たちと同じようにちょっとわくわくしたり、開放くださることへの感謝の気持ちを持ったりしたのかもしれません。
 
さきほどの東大門。近ごろの街は、なんだか自分の知っている場所ではないような気がして、ちょっとさみしくもありました。若者むきのファッションビルばかりと…
 
ただ、東大門に布地屋、ファッションビルが多い理由。古地図を紐解くと、わかることがあるんです。
「いざ鎌倉」とでもいうのでしょうか、景福宮を囲む東西南北のなかで、山も川もない東側。古くは軍隊があり、「都に一大事が起こったなら、まずはここをお守りする」と農民たちが馳せ参ったそう。急ぎで軍服をあつらえる人々のため、布地屋や仕立て屋が集まってきたのがこの街のはじまりだそうです。
 
ここには、人々の心意気があったんだ…
それを知るだけで、光り輝くファッションビルが、なんだか歴史という時間の光沢のように感じていきました。
 
古いものがすべて美しいわけでもなく、新しいものがすべてすぐれているわけでもない。
都市の様変わりにはちょっと驚くこともあるけれど、時には古地図を片手にソウル歩きもよいかもしれません。
まずはこの夏休み、古い旅行ガイドでプチ古地図散歩をしてみようかな。
 
写真:漢陽図 1902年 韓国嶺南大学校博物館コレクション 2009年発行図録より




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