새마을운동(セマウル運動)は、朴正熙大統領の提唱により1970年に韓国で始められた農村の生活環境改善事業です。
「自助・自立・協同」をスローガンとして、農民の意識の活性化による労働力の動員、社会資本の充実、農業の近代化、所得の増大、生産力の拡大を図ることをねらいとして始められました。
農村の藁ぶき屋根がトタン屋根に変わったのはこの頃。当時、暮らしていた人は「トタンにあたる雨音がうるさかったわ」と懐かしそうに語ってくださいました。
1972年には、運動の推進機構が全国的に整備されるとともに、スローガンが「勤勉・自助・協同」と変更され、朴政権の支える重要な柱となりました。
この運動はさまざまに影響しており、ソウルの龍山駅から益山駅間を走るのみとなった特急「セマウル号」の名前にも残っています。
現在は途上国における農村近代化運動の支援事業として、韓国政府がアジア・アフリカの各地でセマウル運動を実践し効果を得ているそうです。
このセマウルとは「新しい村」という意味です。
韓国語教室に通っている方には、釈迦に説法ですが「새」が新しい、「마을」が村です。日本にも同じ名前の村があり、教科書にあったのを思い出しました。
大正7年(1918年)、武者小路実篤と仲間たちは「人間らしく生きる」「自己を生かす社会の実現」を目指し、宮崎県木城村「新しき村」をつくりました。
実篤が作品や講演などで紹介したことで、大きな反響を呼び、全国に思いが広がったそうです。
その後、宮崎県の村は敷地の半分がダムにつかることとなり、新しい土地をもとめて複数のご家族が埼玉県毛呂山町に移住してきました。
移住先の毛呂山町には、今も「新しき村」があります。
町の隣は、埼玉県の日高市。江戸時代、徳川家康が直轄領を支配するため高麗・毛呂郷を管轄する高麗陣屋を置いたところです。ハングルを学んでいると一度は訪れたくなくなる高麗神社があるもここ。
「新しき村」と「새마을운동」との関係は薄いのですが、韓国語にすると「새마을」になる村が、韓半島にゆかりある場所にある不思議さを感じています。
近く高麗神社にお参りされる機会がありましたら、少し足を延ばして「新しき村」を訪れてみてはいかがでしょうか。
村の中には美術館があり、実篤の書画や原稿のほか、親交のあった長与善郎、千家元麿、倉田百三、中川一政らの作品が展示されています。文芸雑誌「白樺」の復刻版などの閲覧も可能で、近代文学に興味ある方におすすめです。
“ 仲よき事は美しき哉 ”
武者小路実篤が好んで色紙に残した言葉です。
日本語と韓国語は仲のよい言語といわれています。これからも韓国語教室で仲よき言語を楽しみ、皆さまとご一緒に美しいつながりを味わえたらうれしいです。
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