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韓国語に引かれて善光寺 -日本の中の韓国を訪ねて

■2018/09/06 韓国語に引かれて善光寺 -日本の中の韓国を訪ねて
 牛に引かれて善光寺参り”という言葉があります。
「信濃の国、小諸に欲張りなおばあさんがいました。ある日、軒下に布を干していると、どこからか牛が一頭やってきて、角に布をひっかけて走り去っていきます。
腹が立ったおばあさんは、必死に牛を追いかけますが追いつきません。気がつくと善光寺まで来てしまいました。ここまで導いてくださった牛は仏様の化身であったと気づき、信心を持つようになった」というお話です。
「思ってもいなかったことや他人の誘いによって、良いほうに導かれることのたとえ」として、今も語り継がれています。
 
小諸から長野の善光寺までは、車で1時間半、歩くと12時間くらい。おばあさんが24時間テレビのランナーのようにニューバランスの靴を履いていたとしても、かなりしんどい距離。相当なパワーの持ち主です。欲とは、時に力となるものだと感心してしまいました。
 
このお話にある「善光寺」は、一光三尊阿弥陀如来様を御本尊として、創建以来1400年もの間、広く人々に信仰されてきました。
 
『善光寺縁起』によれば、阿弥陀如来様はインドから百済国へと渡り、欽明天皇十三年(552年)、仏教伝来の折りに百済から日本へ伝えられた日本最古の仏像といわれています。
その後、仏教の受容を巡る論争の中、物部氏に捨てられてしまいますが、信濃の本田善光が都に出向いた際、川から拾い上げ持ち帰りました。善光寺は、本田善光の名から称されるようになったそうです。
 
韓国語を学んでいると、古代朝鮮や韓国文化とのつながりをうれしく感じませんか。
牛に導かれた欲張りなおばあさんも気になってしまって… 
百済とご縁があるという善光寺をゆっくり訪れたくなりました。
 
牛に引かれて善光寺参り”のお話は、善光寺ホームページほか、7年に1度の御開帳特設ページで読むことができます。
御開帳特設ページには、韓国語ページもありますので、ぜひご覧ください。
소에 이끌려 젠코지 참배』というタイトルで、牛とおばあさんの挿絵も入っています。かなり足が速そうなおばあさんです。
また、善光寺の由来は『젠코지엔기』としてまとまっており、日本語ページよりもコンパクトでわかりやすくできています。韓国の方を観光案内するときにも、自分で旅する時にも使えて便利です。
 
そこで、この秋は“ 韓国語に引かれて善光寺 ”などいかがでしょうか。
 
善光寺は、江戸時代にも多くの人々が参詣しました。
念仏を唱えれば、男女平等皆極楽浄土に導いてくださる寺院として知られていましたので、韓国語学習もレベルに分け隔てなく救済していただけるかもしれません。
「南無阿弥陀仏」とお念仏をお唱えしてすると仏様とご縁が結ばれるとのこと。
韓国語上達を願うなら、ハングルで「나무아미타불(南無阿彌陀佛)」と「」をしっかり意識して発音してみてください。
 
牛に引かれて善光寺参り”という言葉のとおり、思ってもいなかった古代朝鮮文化からのお誘いは、何かを良い方向に導いてくれそうです。
おばあさんの持っていた欲にあやかって、韓国語の学習意欲もUPさせてしまいましょう!
 
*善光寺
《一光三尊阿弥陀如来様》
鎌倉時代、源頼朝や北条一族は厚く善光寺を信仰し、諸堂の造営や田地の寄進を行いました。善光寺信仰が広まるにつれ、全国各地には新善光寺が建立され、御本尊様の模刻像が多く造られました。このころ親鸞聖人、一遍上人も善光寺に参拝しています。
 
戦国時代になると御本尊様は武将の手に次々と渡ります。弘治元年(1555年)、武田信玄は什宝、寺僧までを甲府に移し、武田家が織田・徳川連合軍に敗れると御本尊様は織田家、徳川家へ、最後は豊臣秀吉により京都方広寺に安置されました。
秀吉の晩年、仏様が枕元で信濃の地に戻りたいとお告げになったことから、慶長三年(1598年)善光寺にお戻りになられたそうです。
 
現在、御本尊様は絶対秘仏。鎌倉時代に身代わりとして前立本尊様が造られ、数え年で7年に一度の御開帳の時だけ、特別に前立本尊様のお姿を拝むことができます。
 
《行ってみよう》
善光寺は、長野駅から歩いて30分ほど。
境内は広く、国宝の本堂、重要文化財の山門、金銅阿弥陀如来及両脇侍立像、阿弥陀聖衆来迎図など、多くの建物や文化財があります。それらが大切に守られており、街を散歩するだけで歴史の舞台に飛び込んだみたいです。
おすすめプランは、行きは長野駅から路線バスで善光寺大門バス停へ。仲見世を通って参拝した後、帰りはバスの車窓から見ていた気になるお店にぶらぶら。長野駅までの歩道は広く整備され、有名な七味唐辛子店や小布施の栗菓子店など気になるところがいっぱいです。
 
*本田善光
本田善光の名字「本田」は、百済系である誉田(ほんだ)氏から来ているといわれています。
また、百済最後の王「義慈」の王子の名は「善光」。7世紀後半に渡来し、推古天皇から「百済王」の号を賜りました。没年とされる年が善光寺縁起と近いことから、百済王善光が本田善光なのではないかという説まで。(百済:4世紀前半~663年)
地名の「ながの(長野・永野など)」と渡来人との関係についての研究も、これらの説を後押ししています。
 
*ちょっと遠くまで
NHK総合「鶴瓶の家族に乾杯」でも紹介された戸隠。
善光寺参拝とあわせて足を運んでみるのはいかがでしょうか。10月末から11月初旬には、新そば祭りも開催中です。パワースポットとして人気の戸隠神社、奥社参拝もぜひ。
写真:地域特産「根まがり竹」で編んだそばザル。美しいつやがあり、水はけもいいんです。
番組紹介:「鶴瓶の家族に乾杯(戸隠編)」9/3(月)19:30~/再放送9/7(金)0:55~


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