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韓半島の美と柳宗悦の心にふれる -日本民藝館

■2016/05/12 韓半島の美と柳宗悦の心にふれる -日本民藝館
 井の頭線 駒場東大前駅から徒歩5分のところに日本民藝館があります。
現在、創設80周年を記念する最初の特別展として、「朝鮮工芸の美」を開催中。
創設者の柳宗悦が愛した朝鮮時代の陶磁器、木工品、金工品、絵画など、優品が一堂に展示されています。
 
展示室は、本館の1階と2階。
2階第一室「朝鮮時代の陶磁器」では、朝鮮芸術文化を代表する白磁が並びました。釉薬の厚みと少しかしげた形から、韓半島の人々の人間味と情が伝わってきます。第四室「朝鮮時代の諸工芸」の膳や箱、硯、火鉢、釜には、そっと近づくことで感じられる温かさと美しさがありました。
部屋ごとに違う味わいは楽しい。主要な品々が並ぶ大展示室には椅子が並んでいるので、ちょっとゆっくりするのもよさそうです。
 
1階のミュージアムショップに寄ると『民藝』2016年3月号が出ていました。
特集は「柳宗悦と朝鮮工芸―韓国国外所在文化財団の調査を受けて―」
特別展の図版解説のほか、柳宗悦が生きた時代背景や半島とのかかわりなどが載っており、柳が『東亜日報』に掲載した文章と朝鮮時代末期の光化門の写真には手が止まってしまいました。
 
「光化門よ、長命なるべきお前の運命が短命に終わろうとしている。お前は苦しくさぞ淋しいであろう。(中略)お前を産んだお前の親しい民族は、今言葉を慎むことを命ぜられているのだ」※1
 
朝鮮総督府庁舎の建造に際して、取り壊されることになった光化門に送った惜別の書。
検閲によって一部伏字となりましたが、後に『改造』(1992年9月号)にも掲載され、広く内外の世論が起きました。
その後、移築保存された光化門。朝鮮戦争で焼失して今はなく、光化門と写るヘチもいません。最後の姿ともいえる貴重な風景です。
 
巻頭「今の朝鮮」では、
「だがどうして、それ等の品を愛する人達は、生みの親である民族に心惹かれないのであろうか。作物の根である民衆の暮しそのものに、なぜ情愛や敬念を抱く者が少いのであろうか。顧ると寧ろそれを蔑んでいるかのようにさえ見える。なぜそんなにも冷ややかなのであろうか。」と朝鮮古美術を蒐集する人々について語っています。※2
 
今回の特別展。朝鮮工芸の美を鑑賞するだけでなく、柳がどのような気持ちで韓半島を訪れ、作品たちを呼び寄せてきたのかも感じることができました。
 
展示品の説明は日本語のみ。
韓国語教室に通っている方は、ミュージアムショップで韓国文化財の図録を探してみてね。日本語版と韓国語版があり、ハングル入門クラスなら作品タイトルを読むだけでも楽しいですよ。
 
*日本民藝館
「日本民藝館所蔵 朝鮮工芸の美」 2016年4月2日(土)~6月12日(日) 
 
※1『民藝』2016年3月号p20「柳宗悦と朝鮮との関わりをめぐって」
「失われんとする一朝鮮建築の為に(1922年8月24~28日)」は『東亜日報』に朝鮮語訳で掲載。
※2『民藝』2016年3月号p6「今の朝鮮」
『国際タイムス』(1947年9月17日、18日付)寄稿文に加筆修正したものが底本。



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