学院ブログ

ムクゲの花が咲きますように

■2016/08/04 ムクゲの花が咲きますように
  東京の街角では、盛夏を感じさせるムクゲの花を見かけるようになりました。
暑い時期に、次々と花を咲かせるムクゲは、私たちを元気づけてくれます。
 
ムクゲ(木槿/槿)は、アオイ科フヨウ属の落葉樹。
日本の園芸品種は、平安時代のころ中国から渡来したものとされ、人々から長く親しまれてきました。フヨウ属の中でも寒さに強い品種のため、日本列島の広い範囲で栽培されています。
 
韓国では、国花。
日韓国交正常化50周年を記念して、日本でつくられた切手にも描かれました。国歌「애국가(愛国歌)」の歌詞に「무궁화 삼천리 화려강산(ムクゲ三千里 華麗江山)」とあるほど、人々に愛されています。
 
ムクゲは、「영원히 피고 또 피어서 지지 않는 꽃(永遠に咲きに咲いて散らない花)」という意味を持っているそうです。
歴史は古く、古朝鮮以前の書物には「하늘나라의 꽃」とあり、新羅は自らを「무궁화 나라 ( 근화향,槿花鄕 )」と呼んだりもしました。
中国の古典「古今記(고금기)」には、「(君子之國地方千里 多木槿花(군자의 나라의 지방은 천리인데 , 무궁화가 많이 피어 있다.) 」と記述があり、1400年以上前から夏の韓半島を彩っていたと考えられています。
 
世界の国花を調べてみると、イギリスはバラ(장미)、スコットランドは、アザミ(엉겅퀴)。バラはもともとイギリス王室の象徴だったものが、人々に愛されるようになったため。スコットランドは、8世紀から13世紀までバイキングの侵入に苦しんでいたとき、アザミのトゲで敵を退けることができたからだそうです。国の歴史と深く結びつくお話に心が引きつけられました。
 
ムクゲは、英語にすると「rose of Sharon」。
私は「幸いの地に咲く美しい花」と訳してみました。空に向かって凛と咲く花は、どの国の方が見ても幸せを感じるようです。
 
この夏、美しいムクゲの花が、みなさまの街を彩りますように。


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