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おいしいものはひとりじめ -韓国語のことわざ

■2019/10/15 おいしいものはひとりじめ -韓国語のことわざ
「秋の日は釣瓶落とし」というように、10月に入ると夜が早くなってきました。
それは、韓国でも同じようです。
 
・가을 해 작대기로 못 받친다(秋の日は棒で支えられない)
 
「早く暮れる秋の日は棒で支えても伸ばしたい」ということわざ。収穫時期を逃さないようまめに動くという意味も含まれているそうです。人々の勤勉さを感じることができます。
 
・가을 메는 부지깽이도 덤벙인다[덤빈다](秋には火掻きまでてんてこ舞いをする)
 
「부지깽이(火掻き)」は、かまどや炉などの火をかき出したり、かき立てたりする棒のこと。普段はつまらなく見える火かき棒でさえこき使われるほど、秋の収穫期が忙しいことをたとえています。
 
さて、秋になると天気も変わってきます。
日本には「秋の長雨」という言葉がありますが、韓国ではどうでしょうか。
気候に関連したことわざを見てみました。
 
・가을비는 빗자루로도 피한다(秋雨は、ほうきでも避ける)
 
夏に比べて降水量が少なく、すぐに終わる秋雨の特性を表したことわざです。
「些細な悩みは長引かないので、大きく心配する必要がない」「その時々の小さな心配は瞬間的で、まもなく過ぎ去ってしまうこと」という意味が含まれています。
 
 ・춘풍으로 남을 대하고 추풍으로 나를 대하라(春風で人に接し、秋風で自分に接せよ)
 
人には優しく、自身には厳しく接せよという意味のことわざです。
春風より、強く吹きすさぶ秋の風。ことわざは、その土地の自然環境も教えてくれますね。
 
それでは、おいしいことわざもご紹介します。
 
・가을 상추는 문 걸고 먹는다(秋のサンチュは、門に鍵をかけて食べる)
 
秋野菜であるサンチュは、鉄分とアミノ酸が豊富で、低血圧と貧血に良いといわれています。焼肉のときだけでなく、日々の食卓に取り入れたい野菜です。
 
では、ちょっと通なお味を。
 
・가을 아욱국은 사립문 닫고 먹는다(秋のアウッククは柴の門を閉めて食べる)
 
おいしいものは、人に奪われないように「사립문(柴の門)」を閉めて食べなければならないという意味のことわざです。사립문※は、家の周囲に見かける萩の枝で作った門。両班ではない庶民の家の門です。アウッククも庶民が好んで食べたものだそう。※枝折戸、草の扉とも訳せます。
 
ちなみに「아욱국(アウックク)」は、「아욱(冬葵)」の味噌スープのこと。
「冬葵」は、中国原産のアオイ科の多年草。主に葉と茎をスープにして食べる野菜で、韓国や中国で古くから愛されてきており、昔は日本でも食べられていたそう。種は漢方で利尿剤にもなります。
 
・가을 새우는 굽은 허리도 펴게 한다(秋のエビは曲がった腰も伸ばす)
 
エビの優れた味と効能を表したことわざです。
エビはカルシウムとタウリンが多く、骨や高血圧など成人病予防にも卓越した効果があるそう。さらに脂肪が少なくタンパク質が多いため、ダイエットにも良いのですって!考えただけで、腰が伸びてきました。
 
海産物でいえば、このようなものも。
 
・가을 전어는 집 나간 며느리도 돌아오게 만든다(秋のコノシロは家出した嫁も戻ってくる)
 
秋に旬を迎えるコノシロ。そのおいしさを伝えることわざです。
春の産卵期をすぎ、夏に十分な栄養分を摂取したコノシロは、秋になると肉厚になり脂がたっぷり乗って最高の状態に。脂は身体に良い不飽和脂肪、さらにカルシウム豊富といいとこ尽くしの魚です。
 
コノシロは、日本では出世魚。
関東地方では、少し小さいサイズのコハダを酢でしめ、江戸前ずしのネタとして親しまれてきました。
韓国では、刺身や塩焼き、塩辛などでいただきます。「出て行った嫁」が嫁ぎ先のコノシロに気づくのは、焼くと強烈なにおいがする特徴から。
 
日本で「コノシロ」と名がついたのも「昔、常陸国の国司が長者のひとり娘を見初めたが、娘には恋人がいた。そこで長者は娘が死んだことにして、使者の前でツナシという魚を棺に入れて焼いた。それから、ツナシはコノシロ(子の代)と呼ばれるようになった」とか。うーん、かなり刺激的な…
 
ちなみに「봄 멸치, 가을 전어(春はイワシ、秋はコノシロ)」ということわざがあります。身近な魚のおいしさがリズムよく伝わってきます。旬ってやはりいいものですね。
 
今回は、秋に関連したことわざを調べてみました。
ことわざに出てくる旬の食べ物で健康を維持し、いにしえから受け継がれた勤勉さも見習えるといいですよね。
みなさまが生活に取り入れたい「ことわざ」はありましたか。
私は「가을 상추는 문 걸고 먹는다」でしょうか。とりあえず、焼き肉屋さんでサンチュを食べてきま~す!
 
*秋のことわざ
辞書には載っているけれど、あまり使われないことわざもあります。
たとえば、「가을에는 대부인 마누라도 나무 신짝 가지고 나온다(秋には大奥様でも木の片靴を持って出てくる)」。韓国の方の反応は「はじめてみた」でした。「가을 메는 부지깽이도 덤벙인다」はよく使うそうです。
 
せっかくなので“くらし”を学ぶ教材に。
「나무 신짝 가지고 나온다」というサザエさんのような慌てぶりも気になるのですが、「나무 신짝」にも注目してみました。
庶民の履物が草鞋の時代に、大奥様の靴は木製のよう。普段、あれしてちょうだいこれしてちょうだいと指示ばかりの大奥様も木靴をコツコツせわしいご様子。ああ、余計に忙しくなりそう…
「刈り入れ時には、誰でも急いで手伝うことになる」ことを比喩的にいう言葉でした。
 
ちなみに、「가을철에는 죽은 송장도 꿈지럭한다(秋には死んだ屍もごそごそする)」もあります。
火かき棒じゃたりない、大奥様でもたりない、死んだ人まで手伝いたくなるほどの大収穫。今年もありますように!



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