問い:誰が食べるものでしょうか。
白米一九石四斗四升と醤油一石五斗、酢一石五斗、味噌五石、塩三石、酒八石、油七斗であった。このほかに鶏百羽、雁十羽、鳩百羽、はらふと四十、せいご四百、鯛二十、鱸二十、魥五十、鮭十、鰹節一千本、鮑二百、かます五百、卵四百、冬瓜百個、ねぎ百把、菜百五十把、大根に千本、さといも五斗、松茸百本、豆腐二百丁、からし一斗、けし五斤、胡椒五斤、ぶどう三百房、白砂糖五斤、羊羹五百箱、あるへい二十斤、あこや三千、らくがん五十斤、ういろう餅百である。
答え:朝鮮通信使 385人。江戸での賄いで1日分!
宿館のひとつは、浅草の東本願寺。
開創から400年以上の歴史があり、通信使をお迎えしたころは東西102間、南北109間。現在の単位で1間は約1.8mなので、東京ドーム7.7個分くらいあったそう。
徳川幕府の命を受け改修を重ね、すべて贅沢に作られていたといわれています。
桜の美しい季節はもうすぐですね。
上野や隅田川へお花見にお出かけの際は、ちょっと足を延ばして東本願寺まで散策するのはいかがですか。
当時の建物は関東大震災後の火災で焼失、仏塔や御堂がならんでいた敷地も縮小していますが、正門から見る本堂は伸びやかに屋根が広がっていて、当時の迫力を感じるのに十分。
周辺には高い建物がなく、訪れた日の午後は人もまばら。静かな本堂に引き込まれ、ちょっとタイムスリップした気持ちになりました。
朝鮮通信使は、官吏、書家や絵師、楽隊、馬の曲芸師まで含む豪華なものだったとか。
江戸の人々が行列を見たときの驚きとトキメキが、ほんの一瞬、目の前を通り過ぎていくような街です。
*参考 『江戸時代の朝鮮通信使』(講談社学術文庫)著者:李進煕 出版社:講談社 (1992/08)
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