学院ブログ

私と韓国語、韓国旅行で発見した韓国語表現5

■2016/09/20 私と韓国語、韓国旅行で発見した韓国語表現5
 朝起きて外に出てみると、霧が濃いことに気づきました。普段、東京のオフィス街と自宅との往復ばかりで過ごしている私にとって、霧を見るのは本当に久しぶりのことです。霧と言えば 무진기행。そうです!교보문고で買ったあの本です。実は、この小説、私が学院で初めて、朗読クラスで読んだお話なんです。授業では、小説の一部だけを、朗読の教材で練習したのですが、こんな文章が登場します。

『무진에 명산물이 없는 게 아니다. 나는 그것이 무엇인지 알고 있다. 그것은 안개다.(津に名産品がないわけではない。私はそれが何なのか知っている。それは、霧だ)

무진(霧津)は、実在する都市ではなく、무진기행を書いた作家の김승옥さんの故郷が순천なので、순천をモデルにしている仮想都市だということです。『무진と言えば안개(霧)』と覚えるくらい授業で朗読の練習をしたことが懐かしいです。

そんな懐かしい気持ちに浸りながら、송광사へと向かいます。初めて韓国のお寺に行ったのですが、韓国のお寺って本当に大きくて驚きました。山一つお寺です。日本では住んでいるところの近くにお寺や神社がありますが、韓国では山の中にお寺があるんですね。そしてお墓がありません。建物や大仏の形や色使いも日本のお寺とは随分違うんだなあと興味深く感じました。いろいろ見ながら歩いていると・・・発見!!!写真

以前このブログで書いた『해우소』(お手洗い)です!本当に、『해우소』って言うんですね。写真を拡大してみると、建物の屋根のところに『解憂所』と書いてあります。お手洗いって『憂いを解く所』なんですね。
お寺で教えて頂いたのですが、송광사の近くに불일암という법정스님が住んでいらっしゃったところがあります。법정스님はとても有名な和尚さんで、韓国では知らない人はいないと思います。私は朗読の授業で、법정스님についての新聞記事を読む機会があり、その時に知りました。불일암で頂いた법정스님のしおりに書いてある文を紹介します。写真

たったこれだけの文を読んでも、不思議と心が落ち着きます。
 
송광사の三大名物の一つに、쌍향수という木があるのですが、この旅行の前に、授業でたまたまこの木のお話が出てきたので、『どうしても見たい!』と思って、ものすごい坂道を登って見てきました。樹齢800年!写真

今回は、偶然ですが、授業で習ってきたことを、実際に見たり、触れることができて、なんとなく点と点が線になってきたかなと感じられました。続けることって大切ですね。そして、법정스님のお話、樹齢800年の쌍향수を目の前にして自然や歴史って本当に偉大で、自分って何て小さな存在なのだろうと思いました。
송광사のパンフレット(日本語・韓国語)を学院に置いておきますので、ぜひ見てみて下さい!


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