東京は、寒さも和らぐ季節を迎えました。春を感じて、すこしほっとしています。
冬を語るのに欠かせない「寒い」の反対は「暑い」。「冷たい」の反対は「熱い」。
このように意味が反対になることばを「反対語」「対義語」といいますよね。
新しく単語を学ぶ時は、反対語・対義語も一緒に覚えるといいといわれます。
춥다 寒い ― 덥다 暑い
차갑다 冷たい ― 뜨겁다 熱い
크다 大きい ― 작다 小さい
길다 長い ― 짧다 短い
멀다 遠い ― 가깝다 近い
높다 高い ― 낮다 低い
위 上 ― 아래 下
오른쪽 右 ― 왼쪽 左
가다 行く ― 오다 来る
少し懐かしい初級単語を並べてみました。久しぶりで新鮮な感じがするのではないでしょうか。
しかし、反対語はひとつに決めにくいところがあります。
「冷たい(차갑다)」には、「熱い(뜨겁다)」だけでなく「따뜻하다(暖かい・温かい)」もありますし、色の場合はもっと複雑です。
たとえば、白黒テレビ(흑백 텔레비젼)の白色(흰색)と黒色(흑색)。
日本語が白黒で韓国語が흑백(黒白)と反対なのも気になりますが、脇に置いておきます。
백설탕 白砂糖 ― 흑설탕 黒砂糖
흰빵 白パン ― 흑빵 黒パン
白には、漢字の「백」と形容詞の「희다(しろい)」を使うことがあるのですね。
日本語では勝負に勝つことを白星、負けることを黒星といいますから、이긴 표(○)「白」の反対は、「黒」でよい気がします。
ほかにはないでしょうか。
백포도주 白ワイン ― 적포도주 赤ワイン
年末に行われるNHK紅白歌合戦は「紅組」「白組」対抗ですから、「白」の反対は「赤」ともいえます。
では、次はいかがでしょうか。
반의어 赤信号 ― 청신호 青信号
信号では、「赤」の反対が「青」になってしまいました。
顔が赤い(얼굴이 붉다)と顔が青い(얼굴이 파랗다)も、場面によっては反対を意味します。
ここで、反対語・対義語とは何かを考えてみました。
辞書を見てみると「意味が反対の関係にある語」「対照的な関係にある語」とあります。
一対の対義語は、意味の全体が真反対になっているのではなく、ある1点においてのみ反対になっているそうです。
そのため、1つの単語に対して、複数の反対語・対義語が考えられるのですね。
のぼる ― くだる,おりる
あがる ― おりる,さがる
のる ― おりる
単語を音だけで見てみると、複雑な関係があることに気づきます。
また、単語は本来の意味だけでなく、社会文化の中での意味も持つようになります。
たとえば、刑事ドラマで「容疑者は白だ」という場面がありますが、これは犯罪のありなしをいう単語。
白砂糖や黒パンとは違い、犯人が白かったり黒かったりするわけではないですよね。
*容疑者は白と決まった
→용의자는 혐의가 없는 것으로 확정되었다(容疑者は疑惑がないことで確定した)
*警察はその男を黒とみている
→경찰은 그 남자를 범인으로 보고 있다(警察はその男を犯人とみている)
韓国語を日本語にするとき、白や黒で訳せるということです。
翻訳のセンスが問われるところですが、テスト回答でしたら○か×か、その評価は白黒はっきりしないかもしれません。
ペーパーテストなら、避けたほうがよさそうです。
ただ、テストでない場合は、反対語や対義語も考えてみてはいかがでしょうか。
ひとつの単語でも見方を変えると、ことばへの理解がより深まります。
では、韓国語は「ひとりで(혼자)」で学ぶのが好きですか、クラスメートと「一緒に(함께)」学ぶのが好きですか。
この「ひとり」と「一緒」も反対語ですね。
私たちに近くの方も遠くの方も、これからご一緒に勉強できますように。
写真:日本語教材の「はんたい言葉 絵カード」です。韓国語で言えるか復習してみてね。
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