学院ブログ

一人ひとりが今、できることを ―歌を翻訳してみませんか

■2020/05/07 一人ひとりが今、できることを ―歌を翻訳してみませんか
 命はひとつ 人生は1回
だから 命を すてないようにネ
あわてると つい フラフラと
御国のためなのと 言われるとネ
青くなって しりごみなさい
にげなさい かくれなさい  ―『教訓Ⅰ』抜粋
 
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受け、歌手や芸人、スポーツ選手の皆さんが動画をアップしています。
女優の杏さんもその一人。
所属事務所のYouTube公式チャンネルに『教訓Ⅰ』を弾き語りする画像をアップしました。
 
この曲は、シンガーロングライターの加川良さんが他の作品からインスピレーションを受け、1970年代に発表した反戦歌だそう。
冒頭に書いたのが、その歌詞。はじめて聴く歌に心が奪われました。
『教訓Ⅰ』が生まれた時代から50年が経過していますが、歌のメッセージは古くなっていません。
 
杏さんは、YouTubeに「自分のことを守ることが、外に出ざるを得ない人を守ることになる。利己と利他が循環するように、一人ひとりが今、できることを」とメッセジを添えています。
そして、少しだけ替え歌に。(全体の歌詞はインターネットで調べてみてね)
 
歌詞の中ほど
「命をすてて 男になれと 言われた時には ふるえましょうヨネ」に続いて「そうよ 私しゃ 女で結構 女のくさったので かまいませんよ」となるのですが、そこを「腰抜け、へたれ、ひ弱で結構 どうぞなんとでも こう呼びなさいよ」としています。
凛とした歌詞は時代に合っていて、杏さんの歌は本当に素敵…
 
そういえば、ソウル韓国語学院「ノレッソリ合唱団」のレパートリーに『아침이슬朝露)』があります。韓国の民主化運動を象徴する歌として知られている曲。楊姫銀(양희은さんが歌い人まりました。
아침이슬』の歌詞は、「長い夜を暮らし 草葉に宿る 真珠より美しい朝露のように 心に悲しみが つのるとき 朝の丘に立ち 微笑を学ぶ※」と美しい情景が心に浮かびます。冒頭の『教訓Ⅰ』は、ひとりに語り掛けるようで目に映る景色は違うけれど、どちらも1970年代の作品、そして愛する人々へのエールとなる歌。
 
ギターひとつで歌う杏さんの『教訓Ⅰ』は、『아침이슬』と重なるような気がして、私たちノレッソリ合唱団メンバーの顔が浮かんできました。
歌って、大切な人を思い出させてくれますね。
 
せっかくだから、杏さんの歌詞を韓国語にしようと思ったら、これがとても難しい!
「腰抜け」「へたれ」って、日本語だとなんとなく違うけれど、どちらも「겁쟁이」で言えてしまいそう。
 
겁쟁이, 열쭝이, 가냘파도 괜찮아요腰抜へたれ結構)
부르고 싶은 대로 부르세요どうぞなんとでも こう呼びなさいよ
 
こんな感じでどうかしら。クラスの先生にもご相談してみたいな。
杏さんが歌に添えたメッセージに「一人ひとりが今、できることを」とあります。
韓国語を学んでいる私たち。大好きな歌をハングルにしてみるのもよいかもしれません。ノレッソリ合唱団みたいに日本語と韓国語の歌詞をメロディーにのせてみたり。
 
皆さんが、近ごろ気になる歌はありますか。
いつかご一緒に歌えたらうれしいです。
 
*『教訓1』作詞:上野瞭、加川良 作曲:加川良
今回は、杏さんのCOVERを聴きました。
https://www.youtube.com/watch?v=8Oo_DaRTJWM
 
*『아침이슬朝露)』日本語
ノレッソリ合唱団では、日本の歌は自分たちで韓国語に翻訳し、韓国の歌は原文のまま親しんできました。この曲は、歌詞と歴史を学び韓国語で歌っています。
そこで今回は、李政美さんの訳詞をお借りしました。
李政美さんの歌は、どれも素敵なので聴いてみて。新型コロナウイルスが落ち着いたら、ぜひコンサートへ。その舞台から大きさを感じる方です。



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