学院ブログ
韓国と日本の文化を旅しよう!―WEBで訪れる春の博物館
- ■2020/03/13 韓国と日本の文化を旅しよう!―WEBで訪れる春の博物館
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毎年、春はさまざまなイベントが開催されます。
東京国立博物館では、3月15日まで「朝鮮王朝の宮廷文化」をテーマに宮廷に関わる調度や服飾のほか、両班が用いた生活用具を平成館で展示。このブログでも「宮廷儀式図屏風」や重要文化財の「雲龍金描朱漆箱」など、見どころをご紹介したいと準備を…
そして、今ごろは大邱を満喫しているはずで…
3月に予定していた学院の韓国体験旅行。新型コロナウイルスの患者さんが大邱で確認されてすぐ、旅行中止を決定したんです。2月18日のことでした。
皆さまも楽しみにしていたイベントの中止や延期ってありませんか。
やわらかな風吹く春、どこかに行けたらうれしいですよね。
そこで、今回はWEBで訪れる春の博物館をご紹介します。
ご一緒に韓国と日本の文化を旅してみませんか。
まずは、韓国です。
ソウルにある国立中央博物館は、新型コロナウイルスへの感染予防および拡散防止のために、2020年2月25日から臨時休館をしています。このような時は、WEBで楽しんでみましょう!
【韓国】국립중앙박물관(国立中央博物館)
ソウルにある国立中央博物館は、以前からWEBコンテンツが充実。
所蔵品に加え、世界遺産などの紹介もあり、慶州の석굴암(石窟庵)の説明では、仏様や石窟の構造もわかって楽しい。文化財の魅力を余すことなく伝えているので、旅行前の下調べで訪れるのもおすすめです。
今回は、みどころを3つ紹介します。
*VR전시(VR展示)
休館中に終了した特別展「가야본성 칼과 현(伽耶本城 劒と絃」のVR展示が始まりました。
ゲートを抜けると、そこは自分だけの展示室。贅沢な映像空間が広がります。ゲーム感覚で楽しめるのも新しいです。
VR画像は、ほかにも「에트루리아 황금인간의 땅(エトルリア 黄金人間の領土)」、「조선지도 500년(朝鮮地図500年)」、「독일 드레스덴박물관연합 명품전(ドイツ,ドレスデン博物館連合 名品展)」など多数、世界の博物館が集まっているかのような豪華さです。
博物館には2018年の体験旅行で行ったのですが、そのときに見た「朝鮮地図500年展」も、迫力そのままで見応えがありました。
ホームページには、VR画像以外にも特別展の魅力を伝えるコーナーがあります。
特別展「화가의 시선, 조선시대 실경산수화(画家の視線、朝鮮時代実景山水画)」では、画家とともに美しい風景を見ながら、山水画の世界を旅することができます。古代の銅器や刀の美しさにも触れられ、近代書画家の作品にも出会えます。いろいろなページに寄り道してみてください。
*YouTubeチャンネル
国立中央博物館は、YouTubeチャンネルがあります。
かなり前から取り組まれているので内容も豊富です。たくさんのカテゴリーの中で、特におすすめなのは「박물관을 움직이는 사람들(博物館を動かす人々)」です。
博物館にかかわる人に注目したもので、考古学者、歴史学者、美術史学者、保存科学者や教育研究家、学芸員へのインタビューを中心に、仕事の役割や様子がまとめられています。
「그 중심에는 박물관을 움직이는 사람들이 있습니다. (その中心には博物館を動かす人々がいます。)」というキャッチフレーズが素敵ですよね。
普段、出会うことの少ない方々に映像を通じてお会いできるのが楽しいです。春休みの子どもたちとご一緒に見てみるのはいかがでしょうか。
*오디오클립(オーディオクリップ)
「오디오 행복배달부(オーディオ幸せ配達部)」は、国立中央博物館が所蔵する文化財を案内した音声コンテンツです。
「관람객과 박물관이 소통하는 공간(観覧者と博物館が心を通じ合わせる空間)」とあるように、さまざまな分野や年代の作品とゆっくり向き合えます。作品はひとつずつ紹介されているので、自分でテーマを決めて聴いてもよさそうです。
*국립중앙박물관
VR展示ページ https://www.museum.go.kr/site/main/content/vr_museum
YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/user/koreanmuseum
오디오클립 https://audioclip.naver.com/channels/2320
次は、東京に行ってみましょう。
【日本】東京国立博物館
東京国立博物館も新型コロナウイルス感染防止のため臨時休館をしています。そこで、休館中に総合文化展を楽しめるよう、展示紹介の動画が制作されました。
現在は、2月26日から始まった特集「おひなさまと日本の人形」がUPされています。
江戸時代の雛飾りと小さなお道具、犬筥、天児(あまがつ)や衣装人形などの見どころが解説された約20分の動画です。
担当研究員の三田さんによると「ひな人形は、子どもを大切に思う親心の結晶」なのだそう。お話はとても優しく、展示に寄せるあたたかな思いが感じられます。
「雛壇にある内裏雛と三人官女、右大臣・左大臣、五人囃子が同じ作家で一揃いとなるのは近代に入ってから」や「衣装人形は今でいうフィギュアの源流といえる」というお話は新鮮でした。
ちなみに、動画は家庭のビデオを回した雰囲気で、時々入るカメラさんのつぶやきが…
この手作り感で、展示にかかわった人々の今の気持ちを受け取ることができました。
毎年、季節の行事に合わせたテーマ展示をしている東京国立博物館。これを機会に、今後は様々な映像がみられるようになるかもしれません。
東京国立博物館 三田研究員が語る、特集「おひなさまと日本の人形」
https://www.youtube.com/watch?v=Cz3aqOIII4M
今回は韓国と日本の国立博物館をご紹介しました。
これからも両国の美しい文化をご一緒に楽しんでいけたらうれしいです。
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