果物屋さんに路地物のブドウが並ぶ季節になりました。
シャインマスカットやナガノパープル、巨峰、甲斐路など、大粒のものが人気です。近年は、皮ごと食べられるものが多いですね。
日本語の「ブドウ」という名前は、どこから来たのでしょうか。
古代日本では、ブドウを「エビ」といっていました。ツルの巻き方が、海や川にいるエビのひげに似ていたからだと考えられています。伝統色である「葡萄色」を「えびいろ」と読むのもそのためです。
このブドウは、漢字で「葡萄」と書いて音読みします。
原産地は中央アジアです。この地方でブダウ(Budaw)に近い発音だったブドウが、中国を通って日本に伝わりました。中国では「葡萄」と書き、ピンインは「pútáo」。現代の日本語ともよく似た発音です。
そして、ブドウは韓国語でも「포도(葡萄)」。こちらの発音も日本語とそっくり。
日本語の由来を見てみると、遠い言葉やお隣の言葉とつながっているのがよくわかります。
では、韓国語で「포도」のつく単語とことわざを見てみましょう。
まずは、単語からです。
・포도밭 ぶどう畑
・포도송이 ぶどうの房
・포도 덩굴 ぶどうのつる
・건포도 干しぶどう
・건포도 빵 ぶどうパン,レーズンパン
辞書を見てみると、「포도송이」はブドウ(포도)と房(송이)にすき間がなく、「포도 덩굴」はブドウ(포도)とつる(덩굴)を分けて書いてありました。
派生語(파생어)はつけて書きますが、名詞+名詞の合成語(합성어)は分けるのでしたよね。「큰 집(大きい家)と큰집(ご本家)」では、意味が違ってきます。
ブドウと房、つるでは… 実も言葉もくっつき方が違うのが興味深いです。
・포도당 ぶどう糖,グルコース
・포도상 구균 ぶどう状球菌
・포도 당초 무늬 葡萄唐草模様
葡萄唐草模様は、どこか中東の雰囲気がありますね。
・포도주 ワイン
・백포도주 白ワイン
・적포도주 赤ワイン
・포도주 효모 ワイン酵母
・포도주색 ワイン色
「와인(ワイン)」という単語よりも、포도주(葡萄酒)が一般的だそう。
次はことわざです。
紙のものとWEBの辞書を見てみましたが、포도(葡萄)を使ったことわざを見つけることができませんでした。
夏によく食べられる「참외(マクワウリ)」や秋の味覚の「밤(栗)」には、「참외를 버리고 호박을 먹는다.(マクワウリを捨てて カボチャを食べる/麻を荷って 金を捨てる)」や「불 속의 밤을 줍다. (火中の栗を拾う)」などがあります。
生活に身近なものは、ことわざになっていることが多いのに、なぜブドウはないのでしょうか。
調べてみると、次の言葉が見つかりました。
개 머루 먹듯(犬が山ぶどうを食べるように)
머루は、「山ぶどう」のことで、「味を知らないまま、急いで食べる様子」「内容の是非を考えず、無茶苦茶に行うこと」「意味もわからないのに、知ったかぶること」を意味します。
そういえば、ことわざに「참외」を使ったものはありますが、「멜론(メロン)」を見つけるのは、難しい…。
私たちにとって、古くから親しんできたのは山ぶどうで、「포도」は近年、外国からもたらされた果物といえるのかもしれません。
ちなみに、韓国のサイトでブドウを調べていたら、포도다이어트(ブドウダイエット)の情報が見つかりました。朝と夜はブドウ、お昼は普段どおり食べる短期間ダイエットです。
ブドウには、肥満、老化抑制効果があるそうで…
ダイエットに、旬な果物を効果的に取り入れるのっていいですよね。
糖が気にならないかたは、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、いつでも旬の“ 韓国語学習 ”を日々の生活に取り入れるのもおすすめです。
老化抑制効果もあるはず…です。ぜひ!
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