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韓半島からようこそ! 「かな」の「つ」と「ツ」

■2021/03/10 韓半島からようこそ! 「かな」の「つ」と「ツ」
韓国には「한글날(ハングルの日)」があります。
世宗大王(세종대왕)の命で学者らによってつくられたハングルの解説書「訓民正音(훈민정음)」が交付されたとされる10月9日です。
ハングルの母音は天地人を象徴していて、子音は口の中の形から取ったものと聞いています。文字の成り立ちや形の意味がはっきりしているのが特徴です。
 
日本では、少なくとも紀元前から漢字の音を借りて日本語を表記していました。固有の文字である「かな(ひらがな・カタカナ)」は、それらの漢字を元にして出来たといわれています。
 
さて、それぞれの「かな」は、どの漢字から生まれたのでしょうか。
とても分かりやすいのは、「い」「ろ」「は」です。元になった漢字は「以」「呂」「波」とされていて、形が似ていて読みも同じです。
 
しかし、どの漢字から生まれたのか、分かりにくいものもあります。
 
そのひとつは「つ」「ツ」です。
昔から形の似ている「川」と「州」の意見がありますが、「川」は「せん」「かわ」、「州」は「しゅう」「す」と読みます。漢字の音を日本語に当てはめてきたことを考えると、「つ」「ツ」と読まない漢字が「かな」のもとになるのは不自然だそうです。
 
国語辞典編纂者の飯間浩明さんは、「歴史を調べると、元の漢字は“州”で、読みは韓半島(朝鮮半島)から伝わったと分かる」といいます。
 
「日本書紀」には、百済国から来たクテ(久氏)、ミツル(弥州流)、マコ(莫古)という3人の使者が出てきます。この「ミツル」に「弥州流」の漢字を当てているのが理由のひとつです。
当時の韓半島では、「州」を「つ」「ツ」と読み、その読み方を日本でも使うようになったという説が、今は有力だそう。韓国文化が身近に感じられるこの説はうれしいです。
 
現在、ハングルで「州」は「주」と表記します。
古代の音とは違うかもしれませんが、「주」の[ju(ジュ)]や[chu(チュ)]という音は、たしかに「つ」「ツ」に似ています。
 
また、韓半島も日本と同じく漢字文化圏です。
韓半島でもはじめは漢文で記録していましたが、中国語と文法が違うため、しだいに漢字を借りて表記するようになりました。この韓国の「借字表記法」は、日本と同様な変遷をたどってきており、日本の万葉仮名のような表記法もあります。互いの言葉だけでなく、漢字との関わりも似ているのですね。
 
それにしても、韓国の方は「つつじ」や「つばめ」「つぼやき」など、「つ」のつく発音が苦手と聞きますよね。まさか「つ(ツ)」が韓国語の音由来とは…

どの説であっても、当時の人々が盛んに行き来をしていたことが分かります。
れからも互いに良き文化を取り入れていけるとうれしいです。
自由に交流できる日が、早く来ますように。
 
*おまけ
借字表記法の1つである「口訣(こうけつ)」は、漢文読解のための送り仮名のようなものです。カタカナに似た漢字の略体が用いられており、中学・高校時代に苦労した漢文をレ点にも雰囲気が似ています。
この表記は、ソウルにある国立ハングル博物館の展示品などで見ることができますので、韓国旅行の際にぜひ訪れてみては。苦手な漢文も懐かしくなること間違いなしです。
 
※写真の絵本『ひらがないろは』は、やさしいイラストと共に漢字、万葉仮名、草仮名、ひらがなが書かれています。ちなみに「つ」の漢字は「川」でした。答えがひとつでないところもおもしろいです。



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