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お箸の使い方は、国だけでなく時代でも違う

■2021/05/26 お箸の使い方は、国だけでなく時代でも違う
 海外旅行に行くとき、基本的な食事マナーを学んでから行きます。これは旅を充実させるにために大切なこと。マナーって国によってOKとNGが正反対だったりするんですよね。
 
難しいのが箸づかい。東アジア圏ではお箸を使いますが、中国、台湾、ベトナムやカンボジアでご飯を食べるときよりも、私は韓国に行くときに緊張します。似ているようでいて、違うことがかなりあるからです。そのため旅行中は、異文化発見センサーが働きっぱなしです!
 
まず、韓国ではお膳に対してご飯と汁物の器が日本と同じような場所に配置されます。決定的に違うのは、食事の際に使用される箸とスプーン。この2つが、お膳の右に縦に置かれます。日本は、箸のみが横に置かれますよね。
 
しかし、日本の時代をうんとさかのぼって平安時代。
この時代は、ごはんにお箸を立てていたそう。
 
写真は、平安時代後期から鎌倉時代の絵巻『病草紙』の一場面「歯の揺らぐ男」です。
歯周病により歯のぐらついた男性が、女性に口を大きく開けて歯を見せています。注目すべきは、お膳に並べられたご飯や一汁一魚二菜。この男性は庶民だそうですが、ご飯の盛りぐあいを見ると裕福な暮らしであることがわかります。マナーもしっかりしていそう。
しかし、ごはんにお箸が… 
今でしたら、ごはんにお箸を刺すのはマナー違反ですよね。
 
どうやら箸置きが一般化したのは、明治時代に西洋文化が入り、1つの食卓、卓袱台を家族で囲むようになってから。他国との交流が進むと生活様式も変わってくるんですね。
 
だとすると、韓国の食事マナー「ご飯はスプーン、お箸は主におかずを取る時に使う」、「お椀は手に持たずテーブルに置いたままいただく」、「あぐらをかく」、「汁やおかずをご飯と混ぜる」なども、いずれ私たちの生活になじんでくるかもしれません。
 
それにしても、他国の文化、“異文化”って魅力があります。今回は、日本の古き時代に“異文化”を感じてしまいました。歯周病の男性ではなくお膳が目に入ったのは、韓国の食堂で発見センサーが鍛えられているからかな。お箸のマナーって気になりますよね。
これからも訪れる国や時代書物などから、さまざまな違いを見つけられますように。良きところは日々の生活にも取り入れていきたいです。
 
いやいや、それでもご飯に箸が刺さった場面は刺激的…
もちろん韓国でもNGだそうです。
 
ご紹介した『病草紙』には、このほかにも「尻に穴多き男」、「陰虱をうつされた男」、「霍乱の女」、「眼病の男」、「口臭の女」、「肥満の女」などがあり、その場面ごとに国宝や重要文化財となっています。当時の病や治療法などを知る貴重な資料で、国立国会デジタルコレクションにもあるのでぜひ見てみてください。巻物そのものの写真もかっこいいです!
 
『病草紙』土佐光長 画[他]-国立国会デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2541088



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