韓国文学『서른의 반격(三十の反撃)』は、2017年に韓国で出版され、第5回済州4.3平和文学賞を受賞しました。作家は、손원평 (ソン・ウォンピョン)。『アーモンド(韓国語:아몬드)』に続き、2022年本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞した日本でも話題の作品です。
主人公キム・ジヘは、1988年のソウルオリンピックが開かれた年に生まれ、2017年に30歳になった非正規職のインターン。大企業傘下のスクール事業「ディアマンアカデミー」で、企業への正規雇用を夢見ながら、“普通”の毎日を生きています。
ジヘの主な仕事はコピーを取ることと、会議室へ椅子を並べること。決定権のない「頭数を満たすためだけ」の仕事に息が詰まりながら、なんとか社会の一員として生活するジヘ。
ある日、新人インターンのキュオクがジヘの前に現れます。
同じ歳の彼は、何日か前、コーヒーショップでアカデミーの講師に“부끄러움을 모르고 살면 언젠가 인생 전체가 창피해질 날이 온다”(恥ずかしさを知らずに生きれば、いつか人生全体が恥ずかしくなる日がくる)と一喝した人物でした。
愛想はいいけれど、どこかに影を感じるキュオクに誘われ、ジヘはアカデミー職員に無料提供されるウクレレ講座に参加。そして、授業の後始末に残った人々4人で集いをすることになるのですが…
ジヘが感じたこと、言ったこと、なしたこと。それらの点は、線となり、人に手渡され、繋がっていく。小説のなかで描かれた彼女の姿は、小説の中だけで閉じていない。読む人がたくさんのことを読み取り、次の人に手渡す何かを発見する作品になっているのが魅力です。
さて、ここからは韓国文学を味わう「ゴールデンウィーク特別講座」へのお誘いです!
韓国文学をテキストとした講座は、昨年夏以来の開催。これまですべて好評で、継続を望む声が多くありました。
もちろん、今回の課題図書は『서른의 반격』です。
主人公が生まれた1988年は、韓国社会でも非常に意味ある時期だったと言われています。権威主義の解体をモットーとした「보통 사람(普通の人)」を自称した大統領が当選。公務員社会で官僚権威主義を清算しようという運動が広がったのもこのころです。日本語訳『三十の反撃』には多くの注釈があるのですが、時代背景をひとりで読み解くのはなかなか難しいですよね。
そこで、満を持して講師登場!
今回の小説講座も原文で読み解いていきます。日本本語では伝えきれない思いや時代背景をぜひ韓国語で味わってみましょう。
自分の中の“小さなうごめき”を大切にする3日間。
ゴールデンウィークに韓国文学を味わう時間をぜひご一緒に。
*ゴールデンウィーク特別開催 韓国小説講座
日程 各3日間 Aコース:4/29(金)~5/1(日),Bコース:5/3(火)~5/5(木)
時間 午後クラス(14:00〜17:00)と夜クラス(18:00〜21:00)あり
授業料 26,400円(税込)
詳しくは、こちら
https://seoulkorean.jp/special-202205/
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