学院ブログ

『月に生えた「桂(かつら)の木」を韓国語に訳すと?

■2022/11/30 『月に生えた「桂(かつら)の木」を韓国語に訳すと?
皆さん、こんにちは。11月も下旬となり、街はだんだんクリスマスの雰囲気になってきましたね。クリスマスと言えば、クリスマスツリー!クリスマスツリーの木は「もみの木」ですが、この「もみの木」、日本ではどこに生えているのでしょう?調べてみたら、北は秋田県、南は屋久島まで広く生えているそうです。
 
さて、今日の話題はもみの木が「どこ」に生えているかではなく、もみの木が「生える(生えている)」という表現についてです!
 
この「生える」という表現ですが、カビが生える、髪の毛が生える、歯が生える、羽が生える、草が生えるなど、様々な場面で使われますね。
「生える」を国語辞典で調べると『植物や毛などが、内部から外面に出て育つ。生ずる。芽が出る』と書かれています。
そうですね、カビ、髪の毛、歯、羽、草、もみの木・・・内部から外面に出て育っています。身体や土の中から外に出ていくイメージがわいてきます。
 
先日、韓国人の友人から、
月に生えた「桂(かつら)の木」の左で、ウサギが永遠に生きられる薬を作っている。』
という文の「月に生えた(桂の木)」ってどういうこと?という質問がありました。
 
韓国語で「生える」を調べると「나다」「자라다」がでてきます。
「나다」は「芽吹く、表面に出る」という意味で、새싹이 나다(新芽が出る)、눈물이 나다(涙が出る)のように使われます。
「자라다」は、「育つ、成長する、伸びる」という意味で、나무가 자라다(木が育つ)のように使われます。
 
日本語の「生える」は内部から表面に出て育つという一連の流れが全て包括されているので、大きな木が種から芽を出してすくすくと育って大木になるところまでがイメージできることから「木が生える(生えている)」といってもあまり違和感がないのかなと思います。しかし、韓国語では「表面に出る」という「나다」と「育つ」という「자라다」が別々になっていて、日本語の「生える」というような概念がないので、「木が生える(生えている)」という表現が不思議に感じるのかもしれません。나무가 자라다とは言っても、나무가 나다とは言わないそうです。
 
先程の韓国人の友人からの質問に対する答えとしては、「달에 있는 계수나무」(月にある桂の木)ということだよという説明をしました。
一つの言葉に含まれる意味や概念が日本語と韓国語で微妙に違うんだなあと改めて感じた出来事でした。
韓国語を勉強すればするほど、韓国語と日本語はとても似ている言語であることに驚くと同時に、このようなちょっとした違いをみると、やはり違うところもあるんだなと、とても興味深く感じます。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
入門講座、TOPIK対策、初級・中級会話の無料体験授業実施中!
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
ソウル韓国語学院
https://seoulkorean.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
住所:東京都新宿区百人町2-20-1
TEL:03-5348-1310
----------------------------------------
Facebook:http://goo.gl/CH1vuF
Twitter:http://goo.gl/lSo4pN
mixi:http://goo.gl/1LdeLa
アメブロ:http://goo.gl/nqMqrx
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
Scroll Up