翻訳をするとき、ぴったり対応する単語が見つからない時があります。
よく似ているといわれる日本語と韓国語も同じです。まぁ「ことば」の違いを感じるのも韓国語学習の楽しみでもあり、もどかしさでもありますが。
ご紹介の本『翻訳できない世界のことば(LOST IN TRANSLATION)』は、著者のエラ・フランシス・サンダースさんが簡単に英訳することのできない外国語を集め、その単語に解説とイラストを添えた絵本です。見開きで1単語を紹介しています。
2013年、ニュースサイトで紹介されると瞬く間に世界に広がり、ニューヨークタイムズ・ベストセラーとなりました。
ここに取り上げられている言語は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、アラビア語などイメージがしやすいものから、トゥル語、イディッシュ語、ヤガン語など、どの地域で話されているのか、どのような文字で表現されているのかわからないものまで多数。
ページを開くだけで、世界旅行をしているようなわくわく感があります。
韓国語で選ばれたのは、「NUNCHI」です。
イラストでは、それぞれの単語がローマ字で表現されているので「NUNCHI」としましたが、ハングルだと「눈치」。
日本語だと勘、センス、機転や態度、様子などと訳されます。
「相手が言わなくても、その人の気持ちや状況がわかる能力」「気持ちのあらわれた態度や表情」だそうですが、辞書の例文を見るとプラスとマイナスのイメージがあって、使いこなすのは本当に難しい。
著者のエラさんは、「NUNCHI」の下に「他人の気持ちをひそかにくみとる、こまやかな心づかい。※日本語版より」と添えました。反対側のページには、エッセイのような解説も。
韓国語を学んでいる方だと、「눈치」をどのように解説するでしょうか。翻訳は、言葉だけでなく文化を理解しないとできないといわれます。韓国と文化の近い日本語圏で生活している方の解説は、英語圏のエラさんとはちょっと違うかもしれません。
ちなみに、この本で選ばれている日本語は「木漏れ日(KOMOREBI)」「ぼけっと(BOKETTO)」「わびさび(WABI-SABI)」「積読(TSUNDOKU)」の4つです。
「木漏れ日」を説明的に訳することはできても、ひと言で日本語の持つ温度や空気、木の葉から差し込む光の美しさを伝えるのは難しいかもしれません。
さて、エラさんの解説は…
それは本を手に取って見てみてください。絵本なので、イラストとともに味わうのがいいのではないかなぁと思っています。日本語版はイラスト部分の文字が日本語のため、原書版もよいかもしれません。芸術的な目でイラストを見ることができます。知らない国のことばに自分自身を感じることもあって、ページをめくるのが本当に楽しいです。
今年は、新しいことばとの出会いをご一緒に!
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