2月といえば、節分。皆さまは、豆まきをしましたか。
近年、定着したのは恵方巻でしょうか。恵方巻は、ローカルルールだったものをセブンイレブンが全国へ仕掛けたといわれています。今では辞書に「恵方巻：
立春の前日である節分に、縁起を担いで食べる巻き寿司のこと」なんてあるから驚きです。世の中の変化って、本当に早い。
お隣の韓国には、春を祝う行事「대보름（テボルム）」があります。
「대보름」とは、大きい「대(大)」と満月の「보름」で出来ている単語で「一番大きな満月の日」という意味。日本の小正月（陰暦1月15日）にあたります。
2023年は、2月5日（日）。
翌6日の明け方の月は、とても大きく美しいものでした。皆さまはご覧になりましたか。
대보름では、満月を眺めながら一年の安泰と五穀豊穣を祈願します。
五穀ごはんやピーナッツ、クルミ、栗、銀杏などを厄払いの意味で食べる「부럼(プロム)」という習慣があり、今年も韓国のスーパーや市場には、たくさんの木の実やナムルのセットが並びました。
부럼には、「おでき」ができないようにという願いが込められているといいます。
その昔、寒い時期はビタミンが不足し、おできができやすかったそう。流通や農業技術が発展していなかったころは、栄養不足が深刻だったと思います。おできだらけの手足を掻いている子どもの姿は、本当につらい…
今は、安心ですよね。
「한국농촌경제연구원（韓国農村経済研究院）」が先ごろ発表した「농업전망 2023（農業展望2023）」によると、2023年の肉類（豚肉、牛肉、鶏肉）の1人当たりの消費量は、58.4kgと推定されるとのこと。ちなみにお米は55.6kgだそうで、史上初めて肉消費量が米消費量を追い越した形になりました。子どもも大人もビタミンばっちり、脂質もたっぷりです！
だったら、부럼をしなくていいのでは…
そういえば、節分の日。日本の
ス―バーには、恵方巻のとなりに韓国のり巻であるキンパがたくさん並びました。現代社会では、行事食の意味や役割も薄れてきたかな。
う～ん、冬の栄養を補うという意味なら、대보름に肉を食べるのもありかも。아마…（個人の見解です。ㅋㅋㅋ）
どちらにしても迎える春を祝い、無病息災を願うっていいものですね。
満月は過ぎましたが、まだまだ月は大きく美しいです。
そうそう、韓国では満月を眺めながら願いごとをする「달맞이（タルマジ）」の風習もあるそう。
次の満月は、Worm Moon。啓蟄の翌日、3月7日に出会えます。
ぜひ、虫さんたちと一緒に眺めてみてね。
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