学院ブログ

古代国家「加耶」からハートをお届けします

■2023/02/15 古代国家「加耶」からハートをお届けします
 九州国立博物館 特別展「加耶」に行ってきました。
韓国の歴史ドラマにも登場する古代国家「加耶(かや)」。3世紀から6世紀にかけて鉄の生産や交易で栄え、日本にも様々な影響を与えてきました。「加耶」とは、一つの国ではなく王国群の総称で、代表的な国に金官加耶、阿羅加耶、小加耶、大加耶があります。同時代の新羅や百済と比べ、残されている記録などが少なく「幻の王国」と呼ばれてきました。
 
その特別展(巡回展)が、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)に続いて、九州国立博物館(福岡県太宰府市)で開かれています。韓国国立中央博物館をはじめ、金海、慶州、大邱、晋州などの国立博物館の所蔵品を集めた魅力ある展覧会です。
 
そこで、東京から飛行機に乗って行ってきました福岡!
今、ちょっと不思議に思いませんでしたか。「巡回展なら、展示される作品は一緒よねぇ。東京からなら、千葉にある国立民族博物館のほうが近かったのでは」と。
 
ふふふ、それが一緒じゃないんだなぁ。
タイトルだけみても、国立民族博物館の「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史」に対して、九州国立博物館は、特別展「加耶」と違いがあります。
 
それに巡回展といっても、それぞれの展示には所蔵品などが加わります。同じ作品が並ぶだけではないんです。展示の順番もかなり違うんです。
九州国立博物館では、福岡県太宰府市という場所柄か、人とのつながりに注目した展覧会となっていました。半島の歴史だけでなく、渡来人たちがもたらした文化・技術に着目し、日本で発掘された出土品も多く展示。最後のコーナーでは、人の温かみや当時の暮らしを感じてほっこりです。
 
博物館で「ほっこり」って、いいですよね。
特別展をご担当された学芸員(研究員)さんの優しいお人柄さえ感じています。作品を置く台の色、背景、照明も歴史に寄り添う感じがして、すばらしいものでした。
 
少し長くなったので、特別展「加耶」の様子は次回に。
写真は、展示室でみつけたハートです。歴史と海を越えて届けられた加耶のハートをぜひ。
 
*写真:「有刺利器(ゆうしりき)」 儀式の道具でまわりを囲む飾りは鳥の形です。
咸安道項里(文)10号墳出土 4世紀末~5世紀前半 韓国国立金海博物館蔵
 
*学芸員さんのこと
今回、九州国立博物館に行ったのは、特別展「加耶」のご担当が白井克也さんだからです。
白井さんのお人柄は、韓国文化院の「道端の人文学-日本の中の韓国を訪ねて(2017)」に参加して知りました。当時、国立博物館考古室長でいらした白井さんが特別講演会とフィールドワークの講師だったのですが、そこでのお話がおもしろくて、楽しくて 韓国の歴史の奥深さ、博物館の魅力を教えていただいただけでなく、白井さんのお人柄にぐっと惹かれました。
今回の特別展「加耶」でも、白井さんの韓国の歴史への愛(ハングル表記なども)を感じることができました。今は、誰が企画しているか、学芸員かで博物館を選ぶ時代かもしれません。
ちなみに写真のハートの照明は、機材の都合で光がまわらなかったらしいです。ふふふ…


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